散々な一日

昨日、業務の関係でセブの一日(滞在時間としてはほぼ半日)出張に行ってきましたが、これが実に散々な思いをしてしまいました・・。

嫁さんは早速、昨日のブログで書いてくれたのですが、まずはボホールとセブを行き来する高速艇。普段は凪で、ほとんど揺れることもない快適な船旅ですが、昨日は低気圧の影響か、かなりの強風で、ザッパンザッパンと波飛沫をたてながら揺れておりました・・。
(普段は快適な高速艇)

行きの船は一番窓側の席になったのですが、一番安いオープンエアという席を利用したため、シートで風や波を防いでいたにも関わらず、時折下から波飛沫が飛んできて、その都度濡れておりました。(といっても、多少濡れた程度ですが・・。)
(オープンエア席の様子)

また、帰りの船は、途中から揺れがひどくなり、歩くこともままならない感じでしたが、そのうち酔いが回って、危険な状態(苦笑)になってしまいました。客室後方で窓際にシートがなく直接海が見える席の人が席を替わってくれて、吐き気と戦いながら海を眺めておりましたが、そのうち揺れも収まり、いつの間にかタグビラランに到着して、事なきを得ました。フーッ。席を譲ってくださった方、ありがとうございます。

・・とまあ、この辺は割とよくある話なのですが、今回はあやうく犯罪被害に巻き込まれることに・・。フィリピンで初のひったくりです。

今回の出張の目的がLTFRB(陸上交通許認可規制委員会)という所だったのですが、この場所がSMモールからは徒歩10分弱くらいなものの、海辺に近い開発エリアにあります。道路はかなり広めですが、周辺は倉庫や大型トラックが出入りするようなちょっと寂れた所で、人通りは少ないですし、私のような外国人が歩いていると確実に目立ちます・・。
(写真左側はSM→役所方面、右側が役所→SM方面)

以前も来たことがある所で、確かに寂れていたものの、広い道路でかつ真昼間でしたから、まさか犯罪など起こるなんてあり得ないとどこか油断していたのがいけなかったですね。
何とか用事も済んで、とりあえずSMモールまでとぼとぼ歩いていたら、後ろから2人組の若者(たぶん10代)に現地語で呼び止められて、もみ合いになった末、ショルダーバッグを引っ手繰られて(ストラップは千切れた)しまいました。

初めての経験でしたので、何だか現実のことのように思えず、夢を見ている感じでしたが、カバンがないと大変なので、「ヘルプ!」と叫びながら、とにかく必死に相手を追いかけました。

相手が道路沿いの集落に入っていったのが結果的に幸いし、私が叫んでいたので、周りの人たちがわさわさと出てきて、結局相手は何もとらずに私のカバンを置いてどこかに行ってしまいました。

集落の人たちが私のところにカバンを持ってきてくれて、危ないからタクシーを使わないとダメだ、とわざわざタクシーを呼んでくれて、ともかくその場を無事に離れることができました。いや、本当にありがとうございます。
また、カバン以外は何も損なわれず、体も無事だったことはある意味奇跡です。神様、本当に感謝します。

今回のことは、フィリピンの人たちのやさしさ、温かさという良い面と、治安の悪さという悪い面の両方を見たように思います。
また、何よりも比較的治安の良いセブですが、危険な場所もあるという点で、やはり自分に油断があったことは多いに反省すべき点です。
上記役所には今後も行く予定なので、少なくとも一人で周辺道路は歩かない(タクシー等を利用)ようにしたいと思いますし、防犯にももっと気を配らないといけないなと、ひしひしと感じています。

・・と本当に散々な一日でしたが、そんな中にも神様の守りと人々の温かさに触れて、感謝な一日でもありました。