ヤギの世話

私たちがヤギを飼い始めて既に半年以上になりますが、現地の人から多少アドバイスはもらうものの、餌代が掛からず(その辺に生えている草などで十分)、病気もしにくいということで、初心者でも意外と飼いやすいというのが実感です。

また、近所で飼っている人たちの様子を見ると、朝ねぐらから連れ出して、適当な草場に括り(人によって何度か括る場所を変える場合もある)、夕方ねぐらに連れ戻す、といったことをしている他は、ほぼ放置状態のようです。
そのため、ヤギが嫌う雨が降ってきても、そのためにわざわざ雨が凌げる場所に連れて行くということはしていない感じです。

それに比べてると私たちは(出かけている場合は別ですが)雨が降れば、ヤギたちの場所を移動させますし、ねぐらも現在のところ、使われていない水道小屋(コンクリートの床と囲い、さらに屋根がある)にして、ヤギたちを雨風から守っている等、それなりに気を使っているように思います。

ま、そこまで気を使う必要があるのかどうかは、ヤギに対する思い入れにかかってくるのですが、我が家ではほぼペット状態なので、その辺が近所の人たちとは違っているのでしょう。(個人的にペットといのはちょっと抵抗があるのですが、実際飼っていると愛着が湧いてくるので、自然とそんな感じになってきています。)

今晩は、雨季らしくバケツをひっくり返したような土砂降りになり、一時的な雨にも関わらず、ヤギ小屋が少々冠水してしまい、ヤギたちも身の置き場に困ったようでした。(チャコの弱々しい鳴き声で冠水の事態に気付いたのですが。)
通常の飼い主なら、たぶんほったらかしかもしれませんが、コンクリートの床には糞尿もあり衛生的にもよくないので、とにかく水を掃出し、濡れた床で困らないよう、たまたまあった木材と段ボールで即席の高床を作って、仮の寝床としました。

今後、木材と竹でスノコのような床を作って、また冠水したときに使おうか(普段から使うと糞掃除などの際に面倒になるため)などと嫁さんと話していたのですが、手間暇の掛からないはずのヤギでも、いろいろと世話が必要になるものだなあとしみじみ感じました。

ヤギは何のために飼うのかということでは、以前嫁さんと激論になったことがあったのですが(苦笑)、目的はともかく、愛着が湧いてくるというのは、やはり動物を飼う上での一つの喜びかもしれません。
いずれにしても、飼っている動物の命を守り、可能な限り世話をすることは飼い主としての務めですので、ここはしっかりやらないとと思いました。

(最近のチャコ一家。なぜか建物の壁をベロベロ舐めている。)