フィリピンで失くしてはいけない書類

フィリピンはよく言えばおおらかで、悪く言えばいい加減なところを随所で感じる国ですが、事、役所関係の手続きは日本と同様に厳格に書類を揃える必要がありますし、期限どおりにやらないとペナルティが課されたりします。

ただ、日本と違うのは、必要書類の根拠などが曖昧で、とにかく情報が少ないことです。そのため、いざ提出しようとしたら、これが足りないとか、この書類ではダメだとか、書類を受理してもらうまでにかなり回り道をしてしまうこともしばしばです。
また、受理後の手続き完了までにも非常に時間が掛かってしまいます。(役所側が遅くなっても当然ペナルティは無い!)

さらに、書類によってはかなり昔のものも保管する必要があり、これが無いと結構面倒くさいことになってしまうので要注意なのです。
(まあ、これらの事情が賄賂やフィクサー(違法に手続きの代行などをする人)が無くならない理由なのでしょう。)

実は私も車関係で、前のオーナーが失くしてはいけない書類を紛失してしまったため、結構というか、本当に面倒くさいことになってしまっています(涙)。今思えば、売買契約を取り交わした時点で、その書類の確認をしなかった(その時点では後日、前オーナーが持ってくることになっていた)こちらにも非があるわけですが、外国人の私たちが当然そんなことまで知る由はなく、まさに後の祭りです・・。

この書類は、よりによって前オーナーがマニラ(ケソン市)のLTOで登録をしているため、本来そちらまで行って再発行をしてもらう必要があります。
ただこれは、(前オーナー本人でない限り)かなりハードルの高い話なので、入手方法をあれこれ試みたのですが、時間が過ぎるばかりで前に進まず、代わりになる書類が手に入ったので、これで何とかなると思ったら、結局それもダメということになり、ケソン市での取得ということになってしまいました。
(この辺は手続きが完了した段階で詳しく書けたらなあと思っています・・。)

幸いこの件は、教会のジョイミーや彼女のお父さんであるジョーイ牧師がいろいろとフォローしてくださり、今回はジョイミーも一緒にLTOに行ってくれて、手続きの確認をしてもらったら、どうもオーナー本人でなくてもそれほど難しくなく再発行してもらえそうということがわかり、しかもジョイミーの兄弟がマニラにいるということで、代わりにケソンのLTOに行ってもらえることになりました。本当に感謝です。

とにかくフィリピンでは役所関係の書類は厳重に保管しないといけないですし、車などの売買の場合も、必要書類を確認してからでないと契約はすべきでないでしょう。
こうしたことを日々強く思わされつつも、フォローし、助けてくださるお一人お一人を感謝しつつ、一日も早くこの手続きが完了するように祈る日々です。