聖書の言葉 6

久しぶりに聖書の言葉を記してみたいと思います。
先日、聖書を読んでいて、ものすごく気付かされたというか、ハッとさせられたことがあったので、その辺のことを書いてみたいと思います。

◇「わたしはエボディアに勧め、またシンティケに勧めます。主において同じ思いを抱きなさい。」(フィリピの信徒への手紙 4章2節 新共同訳)

◇ "I plead with Euodia and I plead with Syntyche to agree with each other in the Lord." (Philippians 4:2, New International Version)

これは、使徒パウロがフィリピの教会に宛てた手紙の中で、教会の二人の女性に和解を勧める部分です。
これだけですと、それがどうしたの?ということになってしまうのですが(苦笑)、私がこの聖書の箇所と共にディボーションテキスト(聖書の解説の本)を読みつつ、つくづく思わされたのが、人間関係の破壊はいとも簡単だが、人間関係の修復は大変な時間と労力が掛かるということです。当然と言えば当然のことですが、何か妙にしっくりときました。

テキストには、建物の取り壊しと建築を例に説明されていましたが、確かに取り壊しはほんの数日で終わってしまいますが、新たに建てようと思うと(もちろん建築の内容にも依りますが)数週間、数ヶ月、巨大なものなら数年掛かってしまうわけです。

私も何かちょっとしたことで他の人のことを不審に思ったり、もっとエスカレートしてもう許せないと思ってしまったり、これが解決されずにいると関係が悪化、最悪の場合断絶ということに至ってしまうわけです。
思えばそれまで長いこと築き上げてきた関係を本当にちょっとしたことであっという間に破壊してしまうというのは、何とも悲しいことですし、何よりも神様がそのことを大いに悲しまれるのです。

人間同士ですから、様々な誤解やその時の感情などで、お互い嫌な思いをしてしまうことはありますが、そうした感情に振り回されることなく、嫌な思いも神様にお任せしつつ、「主において同じ思いを抱き」続けていけるよう日々心掛けていくことが大切だなあ、と思わされました。