キャロリング

クリスマスの時期に(家々を回りながら)クリスマス・キャロルを歌うことをキャロリングといいますが、欧米などキリスト教国では割と一般的に行われるもののようです。
私も日本で以前所属していた教会では、キャロリングに参加し、クリスマスイブの夜に「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」等の賛美を歌いながら教会メンバーの家を回ったことがあります。

フィリピンもキリスト教カトリック)国ですのでキャロリングは盛んですが、クリスマスイブに限らず、このシーズンは毎日のように子供たちが家の前にやってきては、クリスマス・キャロルを歌います。そして・・お金等をねだるのです・・。
私も日本ではキリストの誕生を純粋に喜び、感謝し、その喜びを伝える目的で歌っていたので、金品ねだりの賛美(というか、こういう目的だともはや賛美とは言えない)というのは正直いかがなものかと思ってしまうのですが、まあ、これも一種の文化なので仕方ないのかもしれません。

私たちのアパートは町の中心からちょっと外れているので、それほど子供たちも来ないのですが、やはりここ数日はいつにも増して子供たちがやって来て(しかも他の町から)、やかましく歌っています。(どうせ歌うなら少しは練習したらと思うのですが・・(苦笑)。)
私たちは(特に近所の子たちには)たまにお菓子をあげるか、大概は無視していることが多いですが、先日は同じアパートのマリー先生が、あなたたちにあげる物は無いから帰りなさい、みたいなことを言っていたら、あきらめて帰っていきました。
確かにこちらがはっきり意思を示さないといつまでも歌い続けるので、今後は状況によっては注意しようかと思っています。

本当はキャロリングはキリストの誕生を祝うものなので、皆で感謝し、喜びたいのですが、そうならないことにある意味悲しさを覚えます。やはり経済的に苦しい家庭が多いので、やむを得ない面はあると思いますが、子供たちが純粋な目的でキャロリングできる日が来ればなあと願っています。