移住までの道のり 5 周囲への説明

しばらく中断してました「移住までの道のり」を再開し、セブ島移住に至る経緯を振り返ってみたいと思います。

移住先をフィリピンのセブ島に定め、職場の上司の了解を得たのですが、肝心な身内や(私たちはクリスチャンですので)所属教会等にはまだ話をしていませんでした。結局、退職の了解をもらった11月後半以降に話をすることとしました。

私の場合、身内は母と弟しかいないのですが、特に母との関係においては、私が20代後半で実家を出て以降も比較的実家の近くに住み続けたこと、所属教会が同じである等から、かなり密接なものであったと言えます。
そのため、移住話が出た頃から母には一言、言っておいた方がよいと思っていましたが、妻と話している中で、反対された挙句、移住話自体が頓挫しかねない恐れもあるから、退職が確定する等、話が動かせない状況になるまでは話すのをやめよう、ということになってしまいました。
ただ、そうは言っても全く聞いてなかったではあんまりなので、あらかじめ、放射能汚染の危険とあわせて、それとなく移住話をほのめかしておきました。

実際に話した時の母の反応は、そんなことだろうと思ったよ等、強気なことを言っていたのでとりあえずホッとしたのですが、後から教会の関係者に話を聞いたところ、事前に言ってくれなかったのが悲しい、と漏らしていたようです。
普段はよくしゃべる母も、こういったことはあまり口にしないので、私も気づかなかったのですが、その後もいろいろとストレスを覚えることがあったようで、かなりダメージを受けていたようでした・・・。
実際のところ事前にしっかりと話したとしても、ショックを受けるのは間違いないのですが、とはいえ、やはり親不孝なことをしてしまったな、と悔い改めました。

今回の放射能汚染関係では、避難等を巡って家族の中でも意見が食い違い、最悪家庭が崩壊するようなケースも少なくないと聞いています。
私の場合も、今回は渋々母に認めさせたような感じでしたが、日本に万が一のことが起こった際には、すぐ我々の元に来るようにと勧めておきました。母自身は、フィリピンなんて絶対行かない、オーストラリアなら考えるけど・・等と言ってましたが、何とか身内で共に暮らすことできたら、と神様に祈っています。

なお、母への説明と並行して、所属教会の牧師にも話をしましたが、割とすんなり話を了解していただきました。
ただ、やはりいろいろと思うところはあったようで、先生ご自身は、移住したくても移住できない人がいるので、その人たちのために残る、というようなことを言われていたと後から聞きました。
この辺は私自身も非常に悩ましいところではあるのですが、私も妻の体調不良をきっかけにこの移住を決めたこともあり、これも神様の御計画の一つだろうと考え、移住に至っております。

このように周り人間関係を崩しかねないような状況でしたが、その後、さらに困難な状況になっていきます。詳しくは次回で。