移住までの道のり 2 移住の決断

昨年夏、妻から移住の提案をされたのですが、どうすべきか、まず神様にお祈りしました。そして、妻からの情報や、友人に聞く等した上で、いろいろと考えましたが、意外にも数日のうちに答えが出ました!
答えは(既に実行していますが)、妻とともに移住する、です。

私が決断したポイントは大きく二つあります。
一つ目は、放射能汚染の影響です。
(折しも、東日本大震災福島第一原発事故から早一年が経過、未だに不便な生活を強いられている被災者の方々にはまだまだ多くの支援が必要ですし、そのために労されている方々のご尽力にはただただ感謝するばかりです。
一方で、原発事故は、後述するように、東北の被災地だけに留まらず、広範囲に渡って影響を及ぼす問題として受け止める必要があるかと思います。)
前置きが長くなりましたが、昨年夏の段階で実際に妻は体調不良を起こしたものの、東京では大きな被害が出ていると感じる人は少ないと思います。ただ、これが10年後、20年後になったらどうなるか・・?
よく今回の原発事故と比較されるのが、チェルノブイリの事故ですが、チェルノブイリでは事故現場から400キロ離れたベラルーシで、事故後20年経ってから突然癌を発生する人が続出したという映像を見て、ショックを受けた記憶があります。(確か数年前に放送されたNHK特集(だったと思う)をネットで見ました。)
さらに、チェルノブイリでは割と早い段階で放射能を閉じ込めたのですが、福島の場合は、未だに出っ放しであるのも心配なところです。放出は低線量のようですが、そもそも低線量被ばくがどの程度人体に影響するのかもはっきりしておらず、今後に見えない不安を残します。
(なお、その後、外出を控える、食べ物を西日本産や外国産を中心にする等により、妻もすっかり体調を回復しました!)

二つ目は、やはり夫婦の絆というか、夫婦としての繋がりです。
実は、我々夫婦は二人ともバツイチでして、特に私は離婚してからあまり期間を経ていないという状況にあり、財産や親権等の問題は無かったものの、やはり離婚となればそれなりのダメージがあるものです。特にクリスチャンは基本的に離婚が認められていない(むろん、やむを得ない事情で離婚となる場合はありますが)ので、なおさらです。
そのため、いろんな困難があっても夫婦で一緒に乗り越えていきたい、だから、東京で生活するのが困難なら、一緒に生活可能な場所に移住する、と考えるわけです。
ただ、こういうことを言うと、私の愛情が足りないのか、単に離婚したくないという(体裁を取り繕いたいだけの)理由に過ぎないではないか、と妻に怒られてしまうのですが・・・。もちろん、妻を愛していることが大前提にありますが、やはり日々の行いや言葉、態度で愛を示し続けていくしかないですね。

あと、妻の意見や考えが非常に“しっかり”かつ“はっきり”しており、私もそれに追随しているという面もあります。夫として情けないようにも思いますが、妻の意識の高さ、情報収集力、それらに基づく意思決定の速さ等は、素直に尊敬すべきと思います。
ともあれ、祈りのうちに私は妻との移住を決断したのでした。

ただし、移住となれば引越しや退職(転職)等も余儀なくされ、当然私たち夫婦だけの問題に留まりません。こうした周囲への対応については、また次回以降に。